こんにちは。湯の香りにつつまれて、運営者の「yuno」です。
山形を代表する二大温泉地、銀山温泉と蔵王温泉。ノスタルジックな銀山温泉に泊まった翌日、「せっかくだから蔵王の樹氷や御釜(お釜)も見に行きたい!」と考える方、多いですよね。
ただ、この二つの観光地、地図で見ると「同じ山形県だし、意外と近いんじゃ?」と思いきや、実際にどうやって移動すればいいのか、アクセス方法を調べるとなんだか情報が複雑で…。
車での所要時間や高速料金は? 冬季閉鎖で行けないパターンもあるの? 仙台空港や仙台駅からのアクセスと、山形駅から行くの、どっちがいい? JRや新幹線、バスを乗り継ぐ公共交通での行き方、日帰りは可能なのか、それともツアーに申し込むべき? 現地でレンタカーは必要?
こうした疑問が次々と出てきて、結局「移動だけでどれくらい時間がかかるか分からない…」と、旅程を組む段階でつまずいてしまいがちです。
この記事では、銀山温泉から蔵王温泉への移動を計画しているあなたが知りたい情報を、車と公共交通機関、それぞれのパターンで徹底的に解説していきますね。
- 銀山温泉から「蔵王温泉街」と「蔵王御釜」への所要時間の違い
- 車と公共交通(JR・バス)それぞれのアクセス方法と料金目安
- 【最重要】蔵王エコーラインの冬季閉鎖と冬の注意点
- 日帰りの現実的な可能性と、おすすめの周遊モデルコース
移動手段を決める前に、目的地である蔵王温泉の全体ガイドを見て、到着後の動きをイメージしておくのがおすすめです。
銀山温泉から蔵王温泉への全アクセス(車・バス)

まず、銀山温泉から蔵王温泉への「移動手段」にフォーカスして、車(レンタカー)と公共交通機関のルートを比較していきます。
ここで一番大事なのは、あなたの目的地が「蔵王のどこか」ということです。
「蔵王温泉」とひとくちに言っても、スキー場や宿が集まる「温泉街」と、火口湖の絶景スポット「御釜(お釜)」は、まったく別の場所。
それぞれ所要時間もアクセス可否も変わってくるので、しっかり分けて見ていきましょうね。
蔵王温泉(温泉街)への所要時間

まず、蔵王のスキー場や温泉旅館、バスターミナルがある「蔵王温泉(温泉街)」へ行く場合です。
車(レンタカー)での移動が、結論から言うと最も効率的ですね。乗り換えがなく、銀山温泉の宿の目の前から、蔵王温泉の目的地のすぐそばまで、ドアtoドアで行けるのが何より大きいです。
車でのアクセスルート比較
有料道路(高速)優先ルート
・所要時間:約 1時間20分
・総距離:約 80km
・ルート例:銀山温泉 →(一般道)→ 尾花沢IC →(東北中央自動車道・山形自動車道)→ 山形蔵王IC →(一般道)→ 蔵王温泉
無料道路優先ルート
・所要時間:約 1時間40分
・総距離:約 72km
無料道路ルートの方が距離は少し短くなりますが、山形市内などの市街地を通るため、信号待ちや交通量によってはさらに時間がかかってしまう可能性があります。
観光の限られた時間を考えると、約20分の時間短縮ができる高速道路を利用するのが賢明かなと思います。
山形駅や大石田駅周辺には複数のレンタカー会社があり、時期によってはお得なWEB限定プランも用意されています。
格安料金や乗り捨ての可否、雪道装備の充実度を一覧で比較したおすすめのレンタカー選びはこちらを参考にしてください。

蔵王温泉に到着した後、どこに車を停めるべきかお悩みではありませんか?
蔵王はエリアが広く、スキー・樹氷・温泉街など目的によって選ぶべき駐車場が大きく異なります。
目的地に最も近い駐車場をスムーズに見つけるための攻略マップは、以下の記事で解説しています。

蔵王御釜へのアクセスと冬季閉鎖
次に、蔵王の象徴的な観光スポットである「蔵王御釜(火口湖)」へ車で直接向かう場合です。
これは蔵王温泉(温泉街)からさらに山を登った場所(蔵王刈田岳山頂付近)にあり、温泉街とは場所がかなり離れています。
有料道路(高速)優先ルート
・所要時間:約 2時間
・総距離:約 118km
蔵王温泉(温泉街)へ行くのと比べても、さらに追加で約40分、距離にして約38kmも余計にかかる計算ですね。
「温泉街のついでに、ちょっと立ち寄る」という感覚では難しい、明確な目的地として設定する必要がある距離感です。
そして、ここが【旅行計画で最も重要な注意点】です。
【最重要】蔵王エコーラインの冬季閉鎖
蔵王御釜へアクセスするための主要道路である「蔵王エコーライン」は、例年11月上旬頃から翌年の4月下旬頃まで、冬季通行止めとなります。((出典:蔵王温泉観光協会「蔵王エコーライン冬季通行止情報」))
つまり、この約5ヶ月半の期間は、車で蔵王御釜へ行くことは物理的に不可能です。
「蔵王の樹氷(スノーモンスター)」を見に行く冬(12月~2月)の時期に、「ついでに御釜も」ということはできませんので、計画時に本当に注意してくださいね。
開通期間中(例:11月4日まで)であっても、早朝や夜間は路面凍結の恐れがあるため通行止めになる場合があります。
冬の蔵王温泉(温泉街)へのアクセスは?
「蔵王温泉(温泉街)」へは、蔵王エコーラインとは別のルートになるため、冬でもアクセス可能です。
ただし、銀山温泉も蔵王温泉も日本有数の豪雪地帯。冬に車で移動する場合は、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)の装着は必須です。4WD(四輪駆動)車だと、なお安心ですね。雪道運転に慣れていない方は、くれぐれも無理をしないようにしてください。
※正確な通行止め期間や規制情報は、必ず出発前に山形県や宮城県の最新の道路情報公式サイトをご確認ください。

車でのアクセス(高速料金と時間)
車での移動は、時間を効率的に使えるのが最大のメリットですね。改めて情報をまとめます。
蔵王温泉(温泉街)へ:約 1時間20分
蔵王御釜(お釜)へ:約 2時間(ただし冬季は不可)
費用としては、高速料金とガソリン代、そしてレンタカー代が必要になります。
車移動の費用目安(片道)
高速料金(尾花沢IC~山形蔵王IC)
・約 1,500円 ~ 2,000円程度(ETC利用・普通車の場合)
※利用する時間帯(深夜割引・休日割引)によって変動します。
ガソリン代
・走行距離(約80km~120km)と車の燃費によりますが、1,000円~2,000円程度を見ておくと良いかもしれません。
レンタカーについて
レンタカーは、山形新幹線の停車駅である「大石田駅」や「山形駅」、あるいは「仙台空港」などで借りるのが一般的です。
銀山温泉周辺にはレンタカー店はほぼないため、拠点となる駅で手配するのが基本になりますね。

公共交通(JR・バス)での行き方

「冬の雪道運転は不安…」「JRパスを使いたい」という方のために、公共交通機関でのルートも解説しますね。
このルート、乗り換えが3回必要ですが、私が調べた中で最も現実的で安価な「推奨3ステップルート」はこちらです。
推奨3ステップルート(片道)
ステップ1:バス(銀山温泉 → 大石田駅)
・交通機関:尾花沢市営バス 銀山線
・所要時間:約 30分
・推定料金:860円
ステップ2:JR(大石田駅 → 山形駅)
・交通機関:JR山形線(山形新幹線も同じ線路を走ります)
・所要時間:約 30分
・推定料金:約 713円
ステップ3:バス(山形駅 → 蔵王温泉)
・交通機関:山交バスなど
・所要時間:約 40~50分
・推定料金:1,200円
推定合計(片道):約 2,773円
※上記はあくまで目安です。バスの時刻やJRの運賃(乗車する列車種別)によって変動する可能性があります。ご利用の際は最新の時刻表をご確認ください。
ステップ1:バス(銀山温泉 → 大石田駅)
銀山温泉からは、まずJR「大石田駅」を目指します。尾花沢市営バスの「銀山線」がこの区間を結んでいます。
ただし、注意点として運行本数が非常に少ないです(1日数本程度)。必ず事前に時刻表を確認し、このバスの時間に合わせて銀山温泉を出発する計画を立てる必要があります。
移動の起点となる銀山温泉で、ノスタルジックな夜景を心ゆくまで楽しむなら宿泊は必須です。
予約が非常に困難なエリアですが、早めのチェックで希望の宿を押さえられる可能性が高まります。
プロの視点で厳選した、銀山温泉で絶対に外さないおすすめの宿はこちらのガイドを参考にしてください。

ステップ2:JR(大石田駅 → 山形駅)
大石田駅からは、JR山形線で「山形駅」へ向かいます。
この区間は山形新幹線(特急)も走っていますが、普通列車(在来線)でも所要時間は30分ほどです。
新幹線に乗っても劇的に速くなるわけではありませんが、特急料金が別途かかります。普通列車の料金(約713円)が基本になると考えて良いでしょう。こちらも1時間に1〜2本程度の運行です。

ステップ3:バス(山形駅 → 蔵王温泉)
JR山形駅に到着したら、東口のバスターミナルから蔵王温泉行きのバス(山交バスなど)に乗り換えます。
所要時間は約40~50分、料金は1,200円です。こちらは比較的本数がありますが、それでも1時間に1本程度が目安です。
非推奨?公共交通の乗換と時間
「あれ?ネットで検索したら所要時間8時間とか、料金5,000円以上とか出たんだけど…」と思った方、鋭いです。
自動の経路探索だと、検索する時間帯や設定によって、なぜか一度宮城県の仙台を経由する(5,060円)といった非効率なルートが出たり、最初のバス(860円)しか認識されず(8時間38分)といった不正確な情報が出たりすることがあるようです。
先ほどの「推奨3ステップルート」の純粋な乗車時間は、合計で「約 1時間40分~50分」です。あれ、車とあまり変わらない?と思ってしまいますが、ここが落とし穴です。
これはあくまで「乗っている時間」だけ。
「乗換待機時間」という大きな壁
バス→JR→バス と3回乗り換えるため、必ず「接続の待機時間」が発生します。
特にステップ1の市営バスとステップ2のJR(大石田駅)、どちらも1時間に1~2本程度です。タイミングが悪いと、大石田駅でJRが出発するまで30分~1時間待つ…ということも普通にあります。
これらの待機時間を含めると、現実的な総所要時間は片道「約 2.5時間 ~ 3.5時間」と見積もるのが妥当です。車(約1時間20分)と比べると、大きな差になりますね。
銀山温泉から蔵王へ日帰りは可能?
では、日帰りが可能なのか?という疑問について、ここまでの情報をまとめます。
移動手段によって、その現実味はまったく変わってきます。
| 移動手段 | 片道所要時間 | 往復移動時間 | 日帰りの現実味 |
|---|---|---|---|
| 車(レンタカー) | 約 1時間20分~2時間 | 約 3時間 ~ 4時間 | 可能(ただし慌ただしい) |
| 公共交通機関 | 約 2.5時間 ~ 3.5時間 | 約 6時間 ~ 7時間 | 非現実的 |
車(レンタカー)での日帰り
往復の移動時間が約3~4時間。結論、可能ですが、かなり慌ただしい一日になります。
例えば、朝9時に銀山温泉を出発 → 10時半に蔵王温泉着。蔵王で3時間滞在(スキーや温泉、ランチ)→ 13時半に蔵王発 → 15時に銀山温泉着、といったイメージです。
蔵王での滞在時間が3時間程度でも良ければ、実現可能ですね。
ただし、これは蔵王温泉(温泉街)の場合です。蔵王御釜へ行く場合は、さらに移動時間が往復で1時間以上増えるため、日帰りはかなり厳しくなります。もちろん、冬はアクセス不可です。
公共交通機関での日帰り
往復の移動だけで6~7時間かかってしまいます。結論、現実的ではありません。
朝一番のバスで銀山温泉を出ても、蔵王温泉に着くのはお昼頃。そして、帰りのバスやJRの最終を考えると、現地にいられるのは1~2時間程度…ということにもなりかねません。
これは移動が目的となってしまい、観光の時間はほぼ確保できないと思った方が良いです。
銀山温泉から蔵王温泉の周遊(ツアー・JR)

ここまではA地点からB地点への「交通手段」を見てきましたが、ここからは視点を変えて、「そもそも、どういう旅程で周るのがベストなの?」という「旅程計画(ツアー・周遊)」の視点で解説します。
銀山温泉と蔵王のツアー料金
「銀山温泉 蔵王 ツアー」と検索すると、いくつかのツアー商品が見つかります。
私も調べてみたのですが、これらの多くは「銀山温泉から蔵王温泉への日帰りバスツアー」ではありませんでした。
多くは「東北5県10景 4日間(100,000円~)」といった、複数日にわたる広範な周遊旅行の一部として、銀山温泉と蔵王温泉が組み込まれているパターンです。
メリット:ガイド付きで効率よく有名どころを回れる。自分で運転や乗換を考えなくていい。
デメリット:料金が高額になりがち。滞在時間が短い。自由が効かない。
結論として、この2ヶ所をピンポイントで巡る便利な日帰りツアーは少なく、個人で交通手段(レンタカーや公共交通)を手配するのが基本となりそうです。

JRや新幹線でのモデルコース
「JRツアー」「新幹線 ツアー」といった関連キーワードから、多くの方が「ハブ&スポーク型」の観光をイメージしていることが分かります。
ハブ&スポーク型観光とは?
ハブ(拠点): 東京や仙台から新幹線で「山形駅」といった主要駅にアクセス。
スポーク(末端): その主要駅(ハブ)を拠点に、レンタカーやローカルバス(スポーク)に乗り換え、銀山温泉や蔵王温泉といった個別の観光地へ向かうスタイルです。
公共交通機関を利用する方は特に、この「ハブ&スポーク」の考え方が重要です。
旅の拠点となる山形駅や蔵王温泉には、良質な酸性泉を楽しめる名宿が揃っています。
ハブ&スポーク型の観光を成功させるためには、利便性が良く満足度の高い宿選びが欠かせません。
目的や予算に合わせて選べる、蔵王温泉の人気旅館ランキングは以下の記事でチェックできます。

おすすめ:山形駅拠点 1泊2日モデル(公共交通)
銀山温泉から蔵王温泉へ「直接」移動するのではなく、山形駅を「ハブ」として宿泊するプランです。これなら、乗換待機時間の長い公共交通でも、無理なく両方の観光地を楽しめます。
1日目:銀山温泉観光
・東京駅 →(山形新幹線)→ 大石田駅 →(バス)→ 銀山温泉
・銀山温泉をたっぷり観光(または宿泊)
・銀山温泉 →(バス)→ 大石田駅 →(JR)→ 山形駅(宿泊)
2日目:蔵王温泉観光
・山形駅 →(バス)→ 蔵王温泉
・蔵王温泉を観光(スキー、樹氷、温泉など)
・蔵王温泉 →(バス)→ 山形駅 →(山形新幹線)→ 東京駅
このように、山形駅を拠点にすることで、それぞれの観光地へは片道移動で済み、荷物もホテルに置いておけるので非常に効率的ですね。
仙台空港や仙台駅からのアクセス
東北の玄関口として、仙台空港や仙台駅を拠点にする方も多いですよね。
仙台空港や仙台駅からも、蔵王温泉や銀山温泉(大石田駅)への直通バス(季節運行や予約制の場合あり)が出ています。
メリット:空港からのアクセスが良い。都会なので拠点のホテルや食事に困らない。
デメリット:仙台は宮城県です。銀山温泉も蔵王温泉も山形県なので、県境を越える移動となり、山形駅を拠点にするより移動距離は長くなります。
もし仙台空港を利用し、かつ両方の温泉地を巡るなら、仙台空港でレンタカーを借りて山形自動車道で山形県に入り、山形駅周辺や蔵王温泉で宿泊するのがスムーズかもしれません。
仙台空港から山形駅までは、高速バスで約1時間半です。
観光にレンタカーは必要か

これまでの分析で、もうお分かりかもしれませんね。
銀山温泉と蔵王温泉の両方を、効率よく自由に観光したい場合、結論から言うと「レンタカー」が最強です。
レンタカーのメリット
時間が最強:公共交通の「乗換待機時間」という最大のネックを解消できます。(片道 約1時間20分)
自由度が高い:蔵王御釜へも(冬季以外)アクセス可能。途中の道の駅や観光スポットにも立ち寄れます。
荷物が楽:大きな荷物を持ったままバスやJRを乗り換えるのは大変ですが、車なら楽々です。
レンタカーのデメリット(注意点)
冬の雪道運転:これに尽きます。銀山・蔵王は日本有数の豪雪地帯。スタッドレスタイヤ必須はもちろん、雪道運転に自信がない場合は、安全を最優先し、公共交通機関(山形駅拠点)での旅程に切り替える判断も大切ですね。
あなたの運転スキルと、行く季節を天秤にかけて判断するのが一番です。

銀山温泉・蔵王温泉の周遊に関する疑問を解消(FAQ)
銀山温泉から蔵王温泉への最適な旅程

最後に、「銀山温泉から蔵王温泉」への最適な旅程を考えるための、4つのチェックポイントをまとめます。あなたの状況に当てはめて、最高のプランを考えてみてくださいね。
- 目的地は「温泉街」か「御釜」か?
→ まずこれを決めましょう。蔵王の象徴「御釜」を見たいのか、それともスキーや温泉街の「蔵王温泉」が目的なのか。所要時間とアクセス難易度が変わります。 - 行く季節は「いつ」か?(特に冬)
→ 冬(11月~4月)なら御釜へは車で行けません。移動手段も(冬タイヤ必須の)車か、公共交通か、大きく変わります。 - 移動手段は「車」か「公共交通」か?
→ 効率と自由の「車」か、安全と(雪道運転の)気楽さの「公共交通」か。冬以外なら、私は断然レンタカーをおすすめします。 - 「日帰り」か「宿泊(周遊)」か?
→ 公共交通なら日帰りは非現実的です。車でも慌ただしいため、せっかくなら山形駅周辺や蔵王温泉での宿泊を前提に「周遊」する方が、旅の満足度は格段に上がるかなと思います。
銀山温泉も蔵王温泉も、本当に素晴らしい場所です。移動の計画をしっかり立てて、ぜひ両方の魅力を満喫してくださいね。
あなたの山形の旅が、素敵な思い出になりますように。
アクセス方法が把握できたら、次は現地での過ごし方を深掘りしましょう。蔵王温泉の観光・宿泊・安全対策のすべてがこちらにまとまっています。

